IKURA FAN MOTOR
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技術資料133技術資料■ モーター焼損保護方式について   ■ 拘束温度上昇試験(25℃)  項目規格ULCSA15日間連続拘束運転後、焼損がなく巻線温度が150℃以下であることインピーダンスプロテクトサーマルプロテクタ18日間連続拘束運転後、異常がなきこと18日間連続拘束運転後、焼損がなく巻線温度が165℃以下であること拘束温度上昇試験■ 安全規格と絶縁階級、最大許容温度   絶縁階級A 種E 種E 種E 種E 種E 種B 種安全規格UL/CULTÜVVDECQCS-JET一般CSA最大許容温度105℃120℃120℃120℃120℃120℃130℃遮断温度[℃]120±5135±5140±5145±5表記温度[℃]120135140145復帰温度[℃]85±1595±15100±15105±15ファンが何らかの原因で通電されたまま拘束された場合、巻線コイル自体の電流密度が上がり、それと共に巻線温度も上昇するので、何らかの巻線焼損防止保護をした方が安全です。保護方式には2 種類あり以下に説明します。 1. インピーダンスプロテクト方式モーター巻線のインピーダンス(交流抵抗)を利用して、設計上巻線コイルの拘束時飽和温度を焼損温度以下に押さえる方式です。特別な保護回路が入っている訳ではなく、常温(25℃)拘束時、巻線飽和時の温度上昇値が125℃以下になるよう設計されたものです。安全規格上、UL規格が基準となっており、一般的には、ファンサイズ120角以下のものに採用されています。2. サーマルプロテクタ方式モーター拘束時、巻線コイル温度が焼損温度以下で遮断するサーマルリレーをモーター内部に配置した方式です。サーマルリレーはコイルに直列に接続され巻線コイルの温度を感知することによって動作します。サーマルリレー内部はバイメタル方式です。一般的には、設計上インピーダンスプロテクト方式に収めることのできない大型のファンに採用されており、主にファンサイズ127角、150φ以上のものに用いられます。尚、動作温度はサーマルリレーの温度検知誤差及びコイルとの接触具合等による温度伝達までのタイムラグがありますので、上記に示した温度近辺での動作となります。サーマル動作温度

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